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仁井別川秋景~北広山登山~

仁井別川秋景

 

10月も中盤ともなるとそこかしこで、紅葉がみごろになってきます。この間いった、阿部山の見事な紅葉っぷりに味をしめ、低山の藪山を目指してみます。

行った先は、冬にいったこともある北広山。そしてその裾野に流れるです。

ルートは以下の通り。そしてこの写真を撮ったのは、北広山への登山道上で仁井別川に沿って作られている平坦な登山道を数分進み、

北広山登山道入り口

北広山登山道入り口

川と別れ山頂へと進む坂道の始まりのポイントです。

北広山は、西岡焼山や、白旗山のある札幌の有明・西岡の丘陵帯と同じく支笏火砕流堆積物によって形成された地域で、丁度白旗山から有明の丘を挟んで、遂になっているような丘陵地帯にあります。

仁井別川左岸の丘の稜線が札幌市と北広島市の境界線となっています。だいたい境界線は川か山の稜線となっているのですが、ここの境界は山の稜線をとったのですね。多分この仁井別川を境界線とせずに丘の稜線としたのは、有明の丘の先に流れている豊平川へと流れをあわせる豊平川流域で、この仁井別川は、千歳川へと流れをあわせる千歳川流域であるので、各流域の分水嶺となっているからなのでしょう。

その分水嶺とは仁井別川を挟んで対岸の丘への坂をかなり広く刈り分けられた登山道にしたがってえっさほっさと登ります。

北広山への登山道

北広山への登山道

果たして紅葉はというと、

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紅葉具合

背の高い笹原の中に広く刈り分けられた登山道なので、道沿いから望める紅葉はこの写真のように、かわいい楓がちらほらといった具合でした。前回の阿部山のように黄金の光の中をあるいていく感覚をバウにもあじあわせたかったのですが、半分藪漕ぎで分け入った藪山と登山道をきっちりあるくこの山とでは、やはり差がありましたね。

それでもこの日はとても暖かく葉の茂りも衰えた晩秋の明るい登山道をバウといっしょに歩いていきます。

白樺平

白樺平

その名前ほど白樺も密集していなく平らでもない白樺平を過ぎ、常に登る一方のだら坂を登山口からのんびり40分ほどあるくと、

北広山山頂

北広山山頂

北広山の山頂へと到着しました。

この山頂標識は藪の中に刈り分けられた場所にたてられていて、ここを過ぎると、

北広山山頂付近と自衛隊の演習地

北広山山頂付近と自衛隊の演習地

広く草がない場所にでて、フェンスで隔たれたその先に自衛隊の演習地をのぞむ場所へと飛び出します。

さすが自衛隊の演習地近くを通ってきただけあって、終始演習の大砲のドーンって音や、機銃のパラパラパラパラという銃撃音。車両のけたたましい走行音が聞えてきます。

そんななかうららかな小春日和を堪能しつつ、のんきにバウとのおやつタイムを楽しんでいました。

こんな環境だと妙な平和感が感じられるものですね。

そういえば、犬って雷やこんな大砲の音って苦手な子が多いと思うのですが、うちのバウは全然びっくりすることがありません。我意に介せずといった風情で登山道をスタスタ歩き山頂休憩でおやつをほおばりといった、大物なのだか鈍いだけなのだかを見せつけ今回の山歩きを楽しんでいました。

 

撮影場所
北海道北広島市仁井別
アプローチ難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 iPhone 5c

宮城沢川秋景~阿部山登山~

宮城沢川秋景
2015年秋の紅葉と川の風景をまた撮りにいきました。

今回は西区平和のです。黄色と赤と緑がちょっとした庭園風のバランスで宮城沢川の河畔をいろどっていました。

札幌の市街地に張り出した三角山~大倉山の札幌連山と手稲山との間に切れ込んだ平地部、西野~福井~平和地区の丁度ドンツキにある平和霊園の奥にあるの支流の川なのですが、流量が結構豊富な川でを落としている川として、このブログでも数度取り上げています。

今回も実は精竜の滝を撮りにいこうと思ったのですが、結論からいうと今回も見事に敗退してきました。

はい。3連敗中です。

なかなか合いにいけない精竜の滝。夏・冬そして今回の秋と敗退しているので、今度は春にでもアプローチをしみようと思います。

で、今回は以前訪れたときに一緒に敗退してきた札幌50峰に数えられる、阿部山へとリベンジしてきました。

一般には夏道のない山としてしられ、冬に登られる藪山とのことです。私も以前敗退して着たときは、冬の終りに登りにきていたのですが、インターネットをみてみると、どうやら夏道があるとのことだったので、秋も深まり藪の勢いもうすまったであろう今回チャレンジしてみました。

まずは、平和霊園のドンツキの林道ゲートをくぐり宮城沢林道へと入り、おなじみの宮城沢川の渡渉の鉄骨橋を渡ります。

宮城沢林道鉄骨橋

宮城沢林道鉄骨橋

今日は相方さんも一緒の山行で、

そろーりそろそろ

そろーりそろそろ

びびりながら慎重に鉄骨橋を渡って行きます。

今日は、雨混じりの天気予報なので、雨具を着込んでのチャレンジです。雨まじりなので鉄骨がすべるかもしれないとおもいつつ私も慎重にわたっていきました。

宮城沢林道をとっとこあるいていき、ちょっと大き目の宮城沢の支沢にかかる頼りなげな土盛の橋をわたったところが阿部山への踏み分け道の入り口です。

別に森林管理局なんかが管理している道でもなく、標識があるわけでもないのですが、ピンクテープが2本ほどぶらさがっていたので、「ああ、ここだな」とわかるようにはなっています。

国土地理院の地図だと、歩道マークが丁度、この沢の対岸についている場所でもあるのですが、この歩道もあるのかないのかわからない程度でした。

登山道?踏み分け?

登山道?踏み分け?

いざ突入

いざ突入

最初の取り付きこそ、藪に覆われて「本当にここにはいるの?」ってな雰囲気ではあるのですが、だいたい山の中の踏み分けとかちょっとだけマイナーなルートがそうであるように、今回も最初だけで中にはいっていくときっちりと笹が刈りわけられていて、ふみ跡というよりはれっきとした登山ルートとして確立されていました。
きっとボランティアで刈りわけつけている人がいるんでしょうね。使わせてもらって感謝です。

綺麗にかりわけられている笹原の中からは、

笹の絨毯と紅葉

笹の絨毯と紅葉

笹越しに、紅葉がちらほらと見えてきます。

雨が降り出しそうな気配ではありますが、これから先が期待できます。

笹原の道はわりと緩やかな傾斜で、それが過ぎると笹はなくなり薄い藪の急なのぼりとなっていきます。要所要所にピンクテープがさげられていますので、それを頼りに登ってきます。ただ、ピンクテープの位置が割りと高めにさがっているところもあったので、冬道としてもこのルートはつかわれているのかもしれません。

このあたりから雨が降り出しカメラをしまいました。

そこそこな急な登りで、ロープもあるわけでもなく、地面は踏み跡プラスαな状態でずるずるとすべる箇所もあり手を使って周りの藪や木々や地面をつかみながらの登りとなったので、カメラをぶら下げての登行よりはしまっておいて正解だったかもしれません。

その急なのぼりを越えると、一個目の細尾根にたどりつきます。標高は550m前後。このあたりから当たりは金色の世界となって行きます。

丁度日太陽がてってきて、

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こんな景色を静かな山の中でわれわれの貸切とすることができました。

この細尾根を少し歩くとまた軽い登りがはじまりますが、そこから先は写真をとることも忘れてしまうほどの金色の世界でした。

DSC_0186

遠くには、阿部山の東尾根の山肌が紅葉越しに見え、

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近くはまったくの金色の木漏れ日。

最高の紅葉狩りを堪能しました。

雨がふったりやんだりで、登りの時にはカメラを出すタイミングがはかれなかったので、上三枚の写真はくだりのときに丁度の一個目の細尾根についたときにまた日がでたので、写真をとりました。

2個目の細尾根のほうがこれの万倍も素敵な景色につつまれていのですが、残念ながらカメラをだしそびれていました。

そんな最高の秋色に包まれ、

阿部山山頂

阿部山山頂

阿部山山頂へとたどりついたのです。

山頂は若干広くかりわけられていて、東尾根へと続く踏み跡も明瞭にありました。

ここで、いつもの通り山ご飯としようとしたのですが、いきなり風が強まり雨音がきこえだしてきたとおもったら、すぐさま大粒の雨がふってきました。

ご飯を急いで食べ、登りのときはズボンだけだった雨具を上も着込み、雨の中装備にチェンジでおりていくこととしました。

帰りは厄介な倒木を行きとは逆側にまいたおかげで、あわや道迷いとなりそうでしたが、早めに気づきルートをもどしていきました。

でも、考えてみれば藪の薄い急登り区間だと、道迷いっていうよりも好きな場所を歩いていくってだけの感覚でしたが(笑

そんなわけで、夏山ガイドにもまだのっていないまだまだ隠れ家的な存在の阿部山夏道ルートを堪能してきたのでした。

いや~~、藪山は秋が最高ですね~~。

ただし、今回その藪山のおかげで雨具ズボンのお尻とスパッツの紐を破損してしまいました。

もっと丈夫なの用意しておかなきゃですね。

札幌50峰 35/50座 阿部山(703m)

撮影場所 札幌市西区平和
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 nikon D3000

山部川・自然観察の森山部川渡渉橋上より。~西岡焼山登山~

山部川・自然観察の森山部川渡渉橋より
札幌の平野部で豊平川以東を流れる中規模河川、。この二つの河川の上流部に挟まれるように横たわっている、白旗山・西岡焼山にわたって敷設されている、自然観察の森。白旗山方面はバウの散歩コースとしてしょっちゅうあるいていますが、今回は、この自然観察の森のもう一方、西岡焼山方面から、この二山を分かつ厚別川支流の、へと向かってみました。

西岡焼山・白旗山そして、羊が丘・桜山の一部は、支笏火砕流堆積物によって形成された丘のような地帯だそうです。ただ、この地帯の両ピークの地質は、火山岩類によって形成されているので、支笏カルデラ噴火の火砕流堆積物が堆積する以前より、山として存在していたのかな?

その両ピークから標高差約200m前後で谷を形成してるのが山部川で、そのほとんどの流域をこの丘陵地帯に預けているので、その存在を知る人はこの森を遊び場としている人たちだけではないでしょうか。

そんな山部川への、ルートは以下の通りです。

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スタートは、西岡~有明・真栄自然歩道のゴルフ場横の出合いからとしました。
天気は気持ちのいい秋晴れ。

前日までの長い雨から下草の雨粒を懸念してコロンビアのサンギルオムニテックをはいてスタートしましたが、おもったよりも道はかわいていました。

しばらく歩くと、遊歩道の西岡公園入り口と山部川分岐との分岐点となりますが、

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まずは、西岡焼山へとへと向かうべく西岡公園入り口方面へと進路をとります。

すぐそばには

焼山への標識

焼山への標識

道の状況は先ほどよりは細くなり草もしげってきますが、秋らしく草の勢いはそれほどつよくなく、低山の藪山の割には明るい林の中の道なのでバウにとってもご機嫌な散策路です。

焼山暫定山頂

焼山暫定山頂

そしてあっという間に今年の冬に泣きながら到達した見覚えのある看板。西岡焼山の暫定山頂標識です。真の山頂へは侵入禁止のようなので、この場所から写真だけとっておきます。

西岡焼山真の山頂方面

西岡焼山真の山頂方面

では、山部川へと向かうこととします。このまま着た道をピストンするのもつまらないので、地形図をたよりに焼山の山腹に縦横につけられている道をたどりつつ周遊してみることにします。

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東方面をみてみると、草かぶりではありますが、ひろくかりわけられた道がありますので、そちらに進路をとることにしました。草かぶりがひどかったのは最初だけですぐに整備された林道(作業林道?)となります。西岡焼山の山頂にはなにやら計測機器が設置されているので、それの保守用につけられている林道なのでしょうか。

風は心地よく、木立をさわさわと音をたててゆらします。道の脇はそれほどおおきな崖や谷もなく、植生はこの標高の割には白樺がおおく、お向かいの白旗山よりも数倍あかるい林の中をのんびりとあるいていきます。

いつものようにgeographicaをみながら、あるいていくと、

分岐

分岐

広めの林道と、笹の荒狩りの道を発見。特段標識もありませんでしたが、笹の荒狩りの道を進むことにします。この山域の特徴なのかもしれませんが、踏み入るのに躊躇しそうな道でも、その様子は最初だけで、はいりこんでいくと割とまともな道だったりします。まぁ、この道は荒狩りではありますが、しっかりと道幅が確保されていたので、藪漕ぎとまではいきませんでした。

IMG_3789

荒狩り道の出口

荒狩りの道をぬけると、ちょっとした林道風の道となりました。T字分岐なので、どちらに行こうかなとかんがえましたが、バウがいきたいほうにいってみることとします。途中、狸のため糞がそこかしこにつまれており、道も草かぶりの細い道となっていきました。人よりも狸他の野生動物の獣道として利用されることが多い道なのでしょうか。若干心持は不安になってきます。

そんな気持ちのままあるいていくと綺麗なカケスが道案内を買って出てくれるようにわれわれの前方の木々を5~6本ごと先行しつつ飛んでいってくれたり、

謎の実

謎の実

道の真ん中に謎の赤い実を見つけたり。

不安ながらも楽しい山歩きを堪能していきます。

自然歩道との出合い

自然歩道との出合い

そんな細い獣道のような道をあるきつめると、自然観察の森の自然歩道との出合いとなります。細道はこの写真の丁度笹の中なのですが、こうやって見てみると、自然歩道を歩いていれば、気づかないような道なんですね。これじゃあ、獣たちの道となってしまうこともうなづけます。

ここから山部川へあっという間でした。

山部川

山部川

山部川

山部川

ここで、写真をとりながらバウと戯れたあと、白旗山方面へと向かおうかなとおもいましたが、病み上がりの体に無理はさせたくなかったので、おとなしく帰ることとします。標高差約200mの上り返しを約1.6kmで登行する自然歩道ルートが丁度いいでしょう。

自然歩道

自然歩道

なんてなめていましたが、山部川の支流沿いにつけられたこの道、、道中いち一番細くて片側がきり落ちているせまい道。ちょっと慎重にあるいていきました。バウはいつものごとくうきうきであるいてくのですがね(笑

そんなこんなで、無事車に到着。

今回は雨にあたることもなく、あかるい秋の山歩きを堪能できました。

この陽気の割にはスライドした人は一人だけ、林の中は広葉樹主体の明るい林。一人静かに山歩きをたのしみたければ、絶好のルートをあるく事ができました。

 

撮影場所 札幌市豊平区西岡 自然観察の森山部川渡渉橋
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 CANON EOS KISS X2

さっぽろ湖(小樽内川)定山渓天狗岳山頂より~定山渓天狗岳登山その3~

さっぽろ湖(小樽内川)定山渓天狗岳山頂より
承前

熊の沢川へつり滝~定山渓天狗岳登山その1~

熊の沢川の滝~定山渓天狗岳登山その2~

上記の続きとなります。

本エントリーは熊の沢川の滝から定山渓天狗岳山頂までのレポートとなります。

熊の沢の滝を撮影したのち道の傾斜どんどん増して行きます。

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途中何度か沢を渡渉していきます。
これが熊の沢なのか、その支沢なのかは判別しがたいですが、どんどん水量は少なくなっていきます。いよいよ源頭にちかづいているのでしょう。

そして現れるのが、

源頭

源頭

大岩の涸れ沢です。

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写真で結構おおきな岩をよじ登っていったりしなければなりません。ここら辺から明らかに私のスピードは落ちていきます。急坂&障害物、、、。なかなかハードです。

でも、岩自体はかなり安定しているので、手稲のガレ場よりは楽にかんじました。

この岩場を乗り越え、樹林帯の急坂をエッチら上り詰めると

天狗岳がみえてくる。

天狗岳がみえてくる。

壁のようにそびえる天狗岳の頂がみえはじめます。

天狗岳は3峰にわかれていて、一番最初に見えてくるのがこの本峰です。ここをトラバースしていくと、

2峰・3峰

2峰・3峰

なんともフォトジェニックな姿を見せてくれる2峰と3峰が見えてきます。

三角点があるのは、もちろん本峰。そこにたどり着くためには、このルート最大の難所の、中央ルンゼを突破しなければいけません。

本峰を巻きながら登山道を辿ると、やってきました、中央ルンゼ。

どうやら三段階になっているらしく、

中央ルンゼ1段階目

中央ルンゼ1段階目

一段階目は、まぁ普通のロープ場で、足元も若干段差があるのでのぼりやすく、

中央ルンゼ2段階目

中央ルンゼ2段階目

2段階目は傾斜が強まるものの、足場が削れてこちらも登るのに苦労はしませんでした。

中央ルンゼ3段階目

中央ルンゼ3段階目

三段階目はさすがの難所・核心です。岩が削られ細い岩溝があり、手がかり足がかりを慎重に探しながらではないと登るのに苦労します。

落ちるという恐怖はのぼりにはかんじませんでしたが、くだりのときの不安が頭をよぎります。

でも、楽しい(^^

ただの急登よりロープ場登るのってたのしいですね(^^

そんなのぼりを終えると、

天空回廊

天空回廊

登った人にしか味わえない天空の回廊が待ち構えています。ストンときりたったトラバース路ですが道が平面に安定しているので、安全に仙人か天狗にでもなったような気分に浸れます。

そしていよいよ

山頂到着

山頂到着

山頂へ到着となるのでした。

山頂では先行の方々休憩をとっていましたが、順次下山をしていったので、次の人が来るまでは独り占め。その隙を狙ってTOPの写真をとったり生着替えや一服やカロリー補給の山頂儀式に興じていました。

天気は優しい日差しを山頂におとしてくれ、とてものんびりぽかぽかな気分で滞留することこができました。

いままでの厳しいルートがいっぺんにねぎらわれたようです。

今チャレンジしてる札幌50峰のうち、夏山ガイドに掲載されている山のラスボスとして最後に残していた定山渓天狗岳

ついにGETできました。

札幌50峰 34/50座 定山渓天狗岳(1144.6m)

撮影場所 札幌市定山渓 天狗岳山頂
アプローチ難度 ★★★★★
景観 ★★★★★
撮影機材 SIGMA DP2

熊の沢川の滝~定山渓天狗岳登山その2~

熊の沢川の滝
承前

熊の沢川へつり滝~定山渓天狗岳登山その1~

以下続き

本エントリーは熊の沢川のへつり滝からに落ちる熊の沢川の滝までのレポートをおこなっていきます。ルート図は以下のように登りました。


熊の沢川のへつり滝をクリアしたのちすぐに

ロープ場2個目

ロープ場2個目

ここで一旦たかまいてからまた熊の沢へとおりていくのですが、

熊の沢へ下降

熊の沢へ下降

かなり源頭部に近づいてくる雰囲気であたりは露岩も多く、そこから岩清水のように水が滴るさまも見れるようになってきます。

岩清水

岩清水

普段の山歩きや川の撮りあるきでここまで広く岩を伝う清水をみることがなかったので、なんだか感動してしまいました。
その後再び、沢伝いに歩き

 

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いよいよ沢から離れるかのようなロープ場が現れます。

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ここをのぼりきると、

早めの紅葉

早めの紅葉

早めの紅葉が目に飛び込みます。

ここ定山渓天狗岳は春は花の山として、秋は紅葉の山としてしられているようです。今回の山行は紅葉時期にはすこしはやかったですが、それでも紅葉の盛りを想像するとわくわくできそうな山にかんじました。

そして、いよいよTOPの写真の熊の沢の滝への景観ポイントへと到着するのでした。

滝の大きさは結構大きく落差は目測10M以上あるでしょう。上部は直瀑、下部は若干嘗滝のような様相で細い滝筋ながらも優雅な姿をみせてくれていました。

次のエントリーへ続く。

撮影場所 札幌市定山渓 天狗岳熊の沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 SIGMA DP2

熊の沢川へつり滝~定山渓天狗岳登山その1~

熊の沢川へつり滝

この小さな滝は、白井川の支流に落ちる滝です。

地形図にもこの滝の名称は書いておらず、インターネットの記録を探してもこの滝の名称を調べつくことができませんでした。

では、この滝、マイナーで名も知れない人もあまり訪れない滝なのかというと全然そうではなく、札幌50峰に数えられる定山渓天狗岳へと辿る熊の沢ルート上の難所としてものすごく有名な滝なのです。

という訳でこの滝の撮影もかねて定山渓天狗岳へと登ったレポートをしていきます。このエントリーはこの滝までのレポートです。

このルートの河原を源頭までつめ、急峻な尾根に取り付き山頂へとたどり着くルートとなります。

通常の登山道での登山というよりは、初心者用の沢登りルートといってもいいのかもと思える道中なのです。

でも最初は、天狗岳登山口までの間は天狗岳林道を約1.5kmあるきます。今回はメジャーな天狗小屋から林道に入らず、逆側のゲートに車を止めスタートとします。

天狗岳林道東ゲート

天狗岳林道東ゲート

林道は現在も使われているしっかりとした林道です。緩いアップダウンがあるものの登山前のウォーミングアップには丁度よい道のりです。

そしていよいよ天狗岳登山口です。

天狗岳登山口

天狗岳登山口

登山道に入ってすぐの様子はこんな感じ。

登山道の様子

登山道の様子

細めですが歩きやすい道です。

ややしばらくこのような道を歩いていくと、山頂まで約2.4kmのところあたりで、それまで道の下にあった熊の沢川の渡渉が始まります。とはいえこのルートはほぼ熊の沢川をつめていくので、渡渉という感覚ではなく靴の濡れない沢歩きの感覚にちかいのかも知れません。

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こんなように、なんどもなんども熊の沢をいったりきたり進んでいきます。道中はそれほどきつい坂はなくちょっとした探検気分で楽しみながら歩いていくことになるのです。
そしていよいよTOPのへつり滝が現れ、この滝横を登るロープ場が現れるのでした。

ロープ場

ロープ場

このロープ場、見た目はごついですが、手がかり足がかりのある岩場なので苦もなくなくのぼりきれました。そして上りきると滝の横をへつるロープが用意されています。そこのロープにしがみつきながら、熊の沢へつり滝を見た写真がこれ。

へつり場から

へつり場から

2段滝になっていて、その上部を覗くことができます。滝撮りをしているときにはこのようなアドベンチャーな場所からの撮影はいままで経験がなかったので、かなり楽しめました。

気分よく、さぁ山頂へと向かうのでした。

次のエントリーに続く。

撮影場所 札幌市定山渓 天狗岳熊の沢ルート
アプローチ難度 ★★★☆☆
景観 ★★★★☆
撮影機材 SIGMA DP2

支笏湖~風不死岳山頂より~

支笏湖~風不死岳山頂より~

支笏湖ブルーと讃えられる青く輝く支笏湖の湖面。

広大な支笏カルデラの中心に水をたたえ、カルデラの外輪から数多の沢の水を飲み込み、北東の位置からへと水をあずけていくその姿をブルーの解像に評判のいいTOKINAのレンズでとりたく風不死岳へと登ってみました。

スタートは樽前七号ヒュッテ前から。

七合ヒュッテ駐車場

七合ヒュッテ駐車場

時間は7時前後でこの車の入り。樽前・風不死岳の人気のほどが伺えます。もう少し遅ければまた5合目ゲートからの歩きを強いられるところです。

丁度写真の先に見える林の中をつっきるように、風不死岳・樽前北山への登山道があります。今回はそこからスタートします。

林の中を突破すると、

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支笏湖が眼下に見え始めます。標高は700m前後。火山樽前山ふもとの森林限界なので、あたりは低木だけ。まるでサバンナのようです。

秋の樽前山のふもと
秋の樽前山のふもと posted by (C)ジプシー

いつも登っている札幌近郊の山とは景色が全然違い新鮮です。
しばらくこんな光景や、

樽前の裾野

樽前の裾野

の広々とした景色をみながら砂礫の平坦な登山道を歩いていきます。

ややしばらくすると、

岩の坂道

岩の坂道

岩の坂道

岩の坂道

岩の坂道が現れます。

天気は快晴。空気は秋の爽やかな風とともにそよそよと流れます。

真夏の山行からくらべると雲泥の差の快適さです。

それでもやはり坂道がつづくと息は上がっていきます。

分岐手前

分岐手前

徐々に高度をあげていくと、そのたびに変わるあたりの風景に目をたのしませ、

風不死岳と樽前山の分岐に到着をします。

風不死岳・樽前分岐

風不死岳・樽前分岐

ここまで約一時間くらいのみちのり。そろそろ乾いた道中も飽きてきたころに林の中へと入る絶好のタイミングです。

白樺の疎林

白樺の疎林

白樺の疎林帯を過ぎると、

ロックガーデン

ロックガーデン

ロックガーデンのような砂礫地にいったん飛び出し、そこからは風不死岳の山体の中へと突入です。

物見遊山の気持ちいいハイキングはここまで、、、、。ここから山頂までの約2km、かなり険しい道が続きます。

 

 

山の中へ

山の中へ

山の中ですが、標高は900mくらいになるので、林は明るい疎林です。日差しがところどころからこぼれ、秋の気配を感じさせる空気と紅葉の準備をし始めた木々をみながら増し始める傾斜を登っていきます。

急登はじまる。

急登はじまる。

手を使いながら登るような区間がふえはじめ、

一本目のロープ場が現れます。

ロープ場一本目

ロープ場一本目

相方は初めてのロープ場に戸惑い気味。よたよたとのぼっていきます。

多分、彼女の心はこの辺でおれはじめてきたのでは、、。

そして、その心を、へしおったのが、

鎖場

鎖場

この鎖場とその後に続いた、

青ロープ場

青ロープ場

青ロープのロープ場でした。

夏山ガイドには鎖場・ロープ場は迂回して登るようになっているとかかれていたので、私も安心して相方さんをさそったのですが、予想外というか晴天の霹靂というか、、、迂回路のうの字も見つからず、、、(どうやら、調べてみるとこれが迂回路でその前の道は現在使われていなくなっているとのことなのです)

でもここを通らなきゃ先に進めないのではげましながら押し上げながら登っていってもらいました。

ロープ場を過ぎると若干平坦な道となりピークらしき頂がみえますが、、そこはピークではなくまだ先に頂が、、、、orz

そしてその先の頂を目指していくとそのまたおくに人溜りのあるピークが、、、。

おい。おい。 何回登って降りてするんだよと、おもいつつ偽ピークに辿りつきました。

偽ピーク

偽ピーク

ここからは、支笏湖の眺めもよく、ここでいいかなと思ってしまうほどです。

偽ピークより支笏湖を眺める。

偽ピークより支笏湖を眺める。

でも先を見ると、

風不死岳本峰

風不死岳本峰

人溜りのある本峰が見えます。これは進んでいかなきゃいけません。

いったん偽ピークをくだりコルまで降り上り返します。

風不死岳山頂

風不死岳山頂

そしてやっとのことで大賑わいの山頂へと辿りつきました。

ここからの支笏湖の眺めはこんな感じです。

風不死岳山頂から支笏湖を眺める。

風不死岳山頂から支笏湖を眺める。

 

狭い山頂に人がひしめきあっているので、隙間を見つけてご飯を食べ、撮影場所を探し北尾根のコースへといってみると、

樽前山

樽前山

樽前山の全容をはっきりみることができました。そしてもう少しおくに進んだところで、TOPの写真を撮ることができたのです。

標高1102.4m。隣の樽前山とは対照的な疎林に覆われている風不死岳。なかなかハードな山行でした。

帰りはロープ場・鎖場を慎重に3点確保でおりる練習を今回のパーティ3人でしつつ無事駐車場についたのでした。

撮影場所 千歳市 風不死岳
アプローチ難度 ★★★★☆
景観 ★★★★★
撮影機材  CANON EOS KISS X2

厚別川緑地トンボ池~札幌台ー白旗山縦走~

厚別川緑地トンボ池

バウとの散歩で白旗山に向かう途中に、見つけた

厚別川緑地

厚別川緑地

有明にある厚別川緑地。

近くには有明探勝の森や、ふれあいの森や、白旗山都市環境林などの自然と触れ合える場所があるにもかかわらず、ヒッソリと、道道341号線からちょっとだけ顔を見せている緑地帯です。

気になって、車を近くにとめておりてみました。

広さはそれほど広くなく、有明小学校手前の橋で緑地はおわっていました。手入れは程よくされていてベンチや東屋なんかがありますが、利用する人はいるのかな~というひなびた感じがなかなかそそります。

そのまま、沿いにあるいてみると、コンクリ護岸がなくなったあたりにTOPに掲載したトンボ池なるものを発見しました。

名前からするときっとトンボの繁殖地なのでしょうが、トンボ池の看板はあれど、対岸からわたるには、厚別川を渡渉しなければなりません。前夜からふっていた雨のせいか若干水かさと勢いが強いので、わたることはあきらめ対岸からの撮影です。

かえってきてから、インターネットでしらべてみても、この池にかかわるような記述を見つけることができず、だれがつくったものなのか、なんのためにトンボ池の名を与えたのかもわからずじまいでした。

有明小学校の対岸にあたるので、もしかしたら有明小学校が児童の観察学習ようにつくったのかななんて推測もできますが、実際のところどうなんでしょうね。

そんな謎をのこしながら今にも泣き出しそうな空模様の中白旗山の下三滝入り口へと車をとばしたのでした。

 

下三滝入り口

下三滝入り口

この入り口はあまり利用されていないのか、ほかの白旗山の入り口から比べるとさびしい感じがします。道も下草がでていて、土があまり見えない状態ですね。

昨夜の雨で、その下草は、

ぬれぬれの原因

ぬれぬれの原因

こんな感じでぬれぬれです。この日はスニーカーをはいていったので、ちょっと歩くともう靴の中まで水がはいってきました。やはりトレッキングシューズとは対水特性がちがいますね。まぁそんなにあるくつもりはないので、我慢で進みます。

広めの林道、その割には若干傾斜のある坂道をバウとともにあるいてみると、途中で、

分岐

分岐

こんな分岐が登場します。回り込むように道がきられていたので、曲がらずにみちなりにまっすぐいった所なんと行き止まりw

藪に突入すれば、すぐに別の林道にあたりそうなのですが、今回はバウも一緒なので先ほどの分岐まで戻って進路変更です。

ちょっとした尾根をぐるっと回り込むようにこの道はきられていて、そのまま白旗山の山頂直下へと辿るわけなのですが、この道はした土が見えてあるきやすいので、バウも私もすいすい進んできます。雨もまだ降り出さないようなので、白旗山へ行かず、白旗山のピークをまくようにつけられている林道を辿りながら中央峠へ向かうこととします。

中央峠

中央峠

ここまでは以前きたことがあるので、今日は未踏の札幌台へと向かうこととします。林道と林道の中間にある尾根の取り付きポイントの坂道をのぼっていきます。

札幌台への坂道

札幌台への坂道

そこそこの傾斜ですがそれほど息も上がらず

紅葉はじまり?

紅葉はじまり?

そろそろ紅葉の始まりそうな木々が迎えてくれる札幌台へと到着しました。

札幌台

札幌台

ここまで約6km、思ったより歩いてしまいました。

だれもいない広場でバウと一緒におやつを食べながら一休みをしていると、遠くもない距離でガサガサと藪をかくような音。。。

なんだろう??と耳をすますと、森の中のいろんな音が聞こえ出してきます。

清田の里塚・有明と豊平の西岡地区の間に横たわるこの森林地帯のど真ん中、里山だけども結構奥深い場所なんですよね。

熊がででもおかしくない場所なんだな~と思いだすと、先ほどの音がきになってしょうがありません。周りを目を凝らしてみてみます。すると広場の先の林の中の蝦夷松の上におおきなエゾリスが餌をさがしているのでしょうか、せこせこと動きまわっていました。音の正体はこれだったのですね。先ほどの緊張も解けたところで、今度は白旗山へと向かうこととします。

白旗山都市環境林には何本もの道が沢山あります。かがげられている看板地図を見てみると、ここから白旗山へ直線的に作業道があります。その地図に従って最短距離で移動しようと思います。

傾斜はわりときつく、くだりは楽なのですが、札幌台と白旗山のコルに当たる林道の交差を過ぎて白旗山への登りはかなりきつく感じます。バウも途中で先の見えない坂にあきてきたたのか、歩くのを渋りだしました。しょうがないので、バウを抱えて登っていきます。

白旗山山頂

白旗山山頂

白旗山山頂でちょっと一休みしたあと帰る準備をすると、雨がふしだしてきました。カメラをしまい。小走りに歩き始めます。

下三滝口への最短ルートを取ろうとしたのですが、途中クイズの森に迷い込み、若干のロスを雨中にしてしまいました。地図をしっかりみておかなかなったのが敗因です。余計なアップダウンをしてしまいましたが、なんとか、下三滝口への林道に合流。ペースを上げて帰ります。途中熊の糞らしき糞たまりをみつけましたが、そんなことより早く車に戻りたい一心で先を急ぎなんとか無事に車にたどりつきました。

白旗山、散歩感覚で入るようになってきたのですが、それなりに山なんだな~~。とおもったこの日の山行なのでした。

撮影場所 札幌市清田区有明141−2
アクセス難度 ★☆☆☆☆
景観 ★☆☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000

精進川の滝~天神山ナイトハイク~

精進川の滝
薄暮の滝を撮りたくて、お手軽にいける平岸のにおちる、へといってきました。

薄暮時だけあって、シャッタースピードを30秒まで上げる事ができます。その結果水の流れは乳白色のベールのように映し出され、なんとも不思議な感じが出てきます。

だけど、ほぼ暗くコントラスト差がないので、カメラのAFがききません、、、。

露出も含め、フルマニュアルで試行錯誤の結果やっとまともな一枚をとることができました。

夜間撮影は最近あまりおこなっていなかったので、勘が鈍って悪戦苦闘をしていました。

ところで、この精進川の滝、西野集塊岩層の複雑な地層と豊平川と精進川の流水によって形成されていいた平岸河岸段丘のエンドになっています。文献によっては、この滝を川尻の滝と表現することもあるように、またアイヌ語では精進川自体を「オ.ソ.ウシ」(川尻に滝がある川)と呼んでいたように、この滝を平岸河岸段丘の切れ目として古くから認識されていたようです。

段丘地帯とはその字のごとく階段状に丘になっている地帯で、実際、この滝から精進川右岸をながめてみると一段と高くなり、その傾斜は段々に西岡へと続いていっていきます。

そんな平岸の段丘地にはたった89mの標高で札幌50峰として紹介されるがあります。この丘のような天神山が札幌50峰として数えられるのはきっと平岸段丘から豊平川左岸地帯を見渡せる場所としての要所としての意味もあったのでしょうか。以前登ったときはそんなことを意識せずに登ったので、今回はこの川尻から平岸段丘の要所天神山へと登ってみようと思います。

ルートは以下の通り。精進川の滝からスタートです。

ルートは天神山緑地の駐車場からのルートです。

天神山緑地口

天神山緑地口

今回はバウと一緒です。

DSC_0324

夜間撮影に弱いD3000。内臓フラッシュをたいたり、ISO感度を上げたりと四苦八苦。歩留まり最悪の状態で、天神山緑地をうろうろします。夜なので、以前登ったときのルートも見つけることができず、気の向くままにあるいていったので、GPSトラックが迷い迷いなのを見て取っていただけるでしょうw

そんなこんなで山頂の相馬神社に到着。

天神山山頂・相馬神社

天神山山頂・相馬神社

やっと山頂について、後は下山ですが、この天神山、市内を身近に見渡せる山とのこと。案の定展望スポットが用意されています。

天神山からの夜景

天神山からの夜景

平岸~幌平あたりの住宅地を越えて札幌駅方向の夜景を見ることができます。

ここの駐車場も夜9時まであいていますので、気楽に付近の人たちが訪れるのでしょう。この日も何名かスライドしました。

この写真からは段丘具合はみてとれませんが、途中の散策路をあるいていると段丘の意味が見て取れました。

川・滝・山 きることのできないこの三者の関係をコンパクトに感じられる天神山~精進川周辺。なかなか楽しめる散歩コースでした。

撮影場所 札幌市豊平区平岸1条17丁目9−3
アクセス難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★★☆☆
撮影機材 NIKON D3000

喜茂別川と喜茂別1号川の合流点~喜茂別岳登山~

喜茂別川と喜茂別1号川の合流点
そろそろ秋の日差しになってきたある日、札幌と羊蹄山麓を結ぶ中山峠の喜茂別側に沿うように流れていると、中山峠の頂上と喜茂別の市街地の丁度中間あたりで合流をする、の合流点へといってきました。

中山峠を分水嶺に後志地方側は、尻別川水系となり、山間部を流れる渓流の様相をその水系のほとんどで見ることができます。

そんな尻別川水系の中でも札幌からのアクセスも良い、この喜茂別川は無意根山塊の小喜茂別岳のあたりから流れ出し中山峠をそうように流れ、喜茂別市街地にて尻別川と合流をしていくのですが、この喜茂別川に流れ込む支流の半分は、無意根山塊からの河川になります。国道230号線中山峠は無意根山塊の谷をすすんでいるといってもいいでしょう。

翻って写真の手前に流れている喜茂別1号川。喜茂別町内で喜茂別川に一番最初に合流するような名前なのですが、そんなこともなく 喜茂別川上流には、黒川や硫黄川などまだまだ河川があります。なぜ、こんな名前になったのかは凄く不思議です。地形図を眺めてみても、喜茂別町内に端を発する最初の川ってわけでもありませんしね。

そんな喜茂別川と喜茂別1号川のご合流点には、中岳林道がきられていて、ここをたどっていくと、札幌50峰の一つ喜茂別岳への登山口があります。今回はそこを目指して喜茂別岳へと登山することとします。

ルートは以下の通り

中岳林道をひたすら3KM強すすむと、

中岳林道。喜茂別岳登山口付近

中岳林道。喜茂別岳登山口付近

喜茂別岳中岳林道登山口

喜茂別岳中岳林道登山口

喜茂別岳への登山口となります。
この登山口のそばには車が3~4台とめることのできるスペースがありますので、そこに車を止めてスタートします。

登山道の様子

登山道の様子

登山道は周りの笹がちょっと広めにかりわけられていますが、下草はご覧のように地面を覆っています。道の途中にはちょっとした沢の源にあたるのかなと思えるような感じで、道に水がながれていました。この道を500Mほど進むと、黒川コースと合流します。

黒川コースとの分岐

黒川コースとの分岐

ここからは、現在はあまり使われていないだろう作業林道を伝って登っていきます。

登山道の様子その2

登山道の様子その2

車一台分の幅と轍のあとと、古い砕石がひかれた道となっていました。とはいえ迷沢山のときのようなバウと一緒に歩けるほどしっかりとした林道ではなく、下草ぼうぼうの道でした。

途中、

うるし?の絡まった大木

うるし?の絡まった大木

見事につた漆のからまった大きな木があったり目を楽しませてくれます。

道の傾斜は作業道なのでそれほどの急登はないので歩きやすくペースがなんとなく速くなってします。ただ、平坦な道はなくひたすら登るので、主尾根へと取り付きの坂道あたりで気がついたら息が少しあがっていました。少しペースを落として、ゆっくり登ると尾根の肩辺りへとたどりつきます。

尾根の肩あたりから眺望がよくなります。

尾根の肩あたりから眺望がよくなります。

今までは眺望の効かない林の中を歩いていましたが、尾根へと取り付くと眺望が開けてきます。木々も白樺の疎林帯となり、林床の笹が目立ち始めます。ここらあたりでは写真のように小喜茂別岳が笹の狭間から見え隠れをし、登山の雰囲気がぐっと高まってきます。

少しあるくと、
高原のお花畑
白樺の疎林と笹に囲まれた登山道にゴガネギクが満開となったなんとも素敵な光景をみることができました。

満開の花にはミツバチが大挙して蜜を採っています。道に花がかぶっているので、歩くたびにミツバチがブーンブーンと飛び立ちます。そして、写真を数枚とっていると、道脇の笹薮から聞いたことのない獣の鳴き声が聞えてきます。車から降りて、約2kmそして、この見事な花畑、それほど深い山に入った感覚はなかったのですが、考えてみてみれば、山の中の国道230号線からさらに林道をつないでここまできているので、元々が深山なんですよね。そんな気持ちを改めて獣の鳴き声で思い出されました。ちょっとビビッて撮影もそこそこに、先に進みます。

見晴し台

見晴し台

 

見晴台から中岳を望む

見晴台から喜茂別岳を望む

標高1000mを超えたあたりに見晴台との看板があります。ここから喜茂別岳のたおやかな稜線を眺めることができます。気分のよくなる一瞬です。

この尾根に上ってからの怒涛のハイライトラッシュに良くなる気分と裏腹に道には朝露に濡れた草がかぶってきており、歩くごとにズボンや靴にどんどん水がついてきます。

でも、山頂まであと少し、我慢をしていきます。

DSC_0157DSC_0158

秋の花が綺麗にさき、空は青く、空気はさわやか。

とても気分の良い山歩き。

なのですが、下半身はどんどんぬれていきます。

この日の下半身の装備は、作業ズボン、キャラバンシューズ、毛糸の靴下。 ゲイターはつけていませんでした。

その結果、靴の中はいつの間にか水浸し。靴下が水を吸い。ガポっガポっと音をだします。

DSC_0166

ささの背が低くなり低木があらわれてくると、道は緩やかなトラバースそして写真のようなちょっとした急斜面となります。

ここまでくれば山頂はあと少し。

DSC_0169

遠くに中岳も見え出します。

そして振り返れば、

DSC_0170

羊蹄山と尻別岳が、羊蹄山麓の平野ににょきにょきっとはえています!

この景色がなければ心が折れるところでした。

この景色にはげまされながら、

喜茂別岳頂上

喜茂別岳山頂

山頂に到着しました!
山頂は綺麗にかられていて、ケルンが積んでありますし、少しの岩もあります。人もいませんでした。

これは好機!

一通り山頂のだい展望を撮影
季節は進む。
DSC_0180

まずは、いつもの通り、シャツを脱ぎ汗をぬぐい、その次に、靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、ズボンまで脱いで、パンツ一丁となりました。山頂でのパンツ一丁!思わずな裸体ですが、なんとも気持ちいですねw

でも、人がきたら大変だし、このままだと体を冷やしてしまうので、かえのシャツを着込み、ズボンは代えをもってきていなかったので、雨具のズボンをパンツの上からはきました。 靴下の代えがないので、いままではいていた靴下をギューっと絞って水を切れるだけ切り、後は岩に乗せて、少しでも乾くようにしておきます。

裸足の状態で、山頂飯をゆっくりたべていき、またまた写真を撮りながら時間をつぶします。

いいころあいかと靴下をさわってみてもまだ濡れています。でもこのままでは埒が明かないので、意を決して靴下を履き、靴を履き、下山の準備をします。

帰りは羊蹄山を眺めながらの展望路、着たときよりも露は少なく、ゲイターもしたので、靴への水の浸入は少しだけ避けられました。

途中、一組のハイカーさんとスライド。

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いい天気だね~ですね~なんて話をしてのんびり下山。

のぼりで約1時間40分、くだりで約1時間10分の山行を無事終えることができました。

札幌50峰 33/50座 喜茂別岳(1176.8m) GETです。

撮影場所  虻田郡喜茂別町川上
アクセス難度 ★☆☆☆☆
景観 ★★☆☆☆
撮影機材 NIKON D3000